袱紗(ふくさ)とは、慶事や弔事でご祝儀やご香典を持参する際に包むものです。
結婚式にお呼ばれされたら、ご祝儀袋は事前に用意される方は多いのですが、袱紗にまで気を使われる方は意外と少ないのではないでしょうか?
今回は、和婚にピッタリな上品で大人の雰囲気のある袱紗(ふくさ)をご紹介します。
■なぜご祝儀袋を袱紗(ふくさ)で包むのか?
ご祝儀袋を直接鞄やバックに入れたりポケットに入れたりすると、汚れてしまったり折れてしまったりシワになったりします。「ご祝儀」は新郎新婦へのお祝いの気持ちなので、汚れたり、折れたりしてはいけません。そこで袱紗(ふくさ)に包むことで、汚れやシワから守流のが丁寧なマナーとなっています。
それ以前の話ではありますが、結婚式披露宴の受付で、ご祝儀袋をそのままバッグから取り出したり、購入した際の袋に入ったままご祝儀袋を出すのはマナー違反となりますので注意してくださいね。
【ご祝儀袋に関しての参考記事はこちら】
「ご祝儀袋で差をつける!おしゃれでモダンなご祝儀袋【結婚式お呼ばれ】」
■袱紗の包み方は?
もともと袱紗とは、ハンカチや小さな風呂敷のように正方形の布を利用していました。現在でもそのような袱紗も販売されておりますが、より包みやすく便利に「台付き袱紗」「爪付き袱紗」などもございます。さらにはご祝儀袋をすっと入れるだけで包む必要のない「金封袱紗」がございます。実際には、ほとんどの方が使用されているのは「金封袱紗」ではないでしょうか?
【台付き爪付き袱紗】
【慶事の際の包み方】
【弔事の際の包み方】
(出典:http://www.zoto.jp/mame/fukusa.html)
【金封袱紗】
【金封袱紗の包み方】
■和婚の袱紗(ふくさ)選び
袱紗は、「慶事」や「弔事」の時ということで、結婚式だけではなくお葬式などでも使うものです。しかしながら、結婚式とお葬式の袱紗を共用してしまうのはあまりオススメ致しません。
というのも、結婚式には明るめの袱紗を、お葬式には華やかさが少ない袱紗を使用すべきだからです。
結婚式などの慶事の際には、明るめで暖色系のカラー(赤、オレンジ、桃色、金、紫など)の袱紗(ふくさ)を利用するのが良いと思います。暗めの寒色系色の袱紗(ふくさ)は物によっては弔事のイメージがありますのでご注意くださいね。年配の方が結構お持ちの「紫色」の袱紗は、「慶事」でも「弔事」でもどちらでも使えるオールマイティーなカラーの袱紗ではありますが、少し年配者のイメージがあるかもしれません。
また、袱紗(ふくさ)にも「和」のテイストのものと「洋」のテイストのものがあるので、およばれした結婚式の雰囲気に合う袱紗(ふくさ)を選ぶ必要があります。やはり、和婚の時にはビジューやレースの付いた袱紗(ふくさ)は場の雰囲気に合いません。
■いまどきの袱紗(ふくさ)選び
ひとえに袱紗と言っても、単純に「ご祝儀袋を包む」機能面だけでなく、最近はいろいろなデザインの袱紗が販売されています。
みなさんはご祝儀袋を探す際に「周りと違うもの」「おしゃれなもの」「かわいいもの」などいろいろな軸で探して購入されていると思います。お二人に渡すご祝儀袋ですので、せっかくなので自分が素敵と思えるご祝儀袋をお渡ししたいですよね。
それと同様に、袱紗についても最近は「自分らしいデザイン」「周りと違う素敵なもの」などの軸で探される方が増えてきました。確かに、結婚式でご祝儀を受付で渡す際に、おしゃれな袱紗からご祝儀袋を取り出していたら素敵ですよね。
また、ご自身のお着物やドレス、バッグのコーディネートに合わせて、袱紗を検討していただきたいもの。全体のお呼ばれコーディネートに袱紗が全くあっていないのでは、もったいないですよね。
■上品で間違いのない和婚向け袱紗(ふくさ)選び
上質な長浜ちりめんの袱紗(ふくさ)
シルクのソフトな手触りが上品な袱紗。裏地は長浜ちりめんの白生地を使っており、ご祝儀袋を包み込みんだときに質感の良さに気がつきますよ。
(出典:http://www.wakana-fukusa.jp/)
ちりめん袱紗(ふくさ)
京友禅の老舗「岡重」の正絹ちりめんを用いた袱紗。深みのある色合いといい、ちりめんの質感といい、ご祝儀袋を包む袱紗としては間違いに会い上質なものですよね。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/kimono-nagomi/)
亀甲松竹梅の袱紗(ふくさ)
シルクの着物地の金封袱紗。着物地ならではの風合いと和の美しさの袱紗ですが、金封袱紗なので使い勝手も便利な一品ですね。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/mariposajpn/)
正絹綴織金封袱紗(ふくさ)
綴織ならではの刺繍と独特のしぼ感が美しい袱紗。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/tayu-tafu/)
着物地のシンプルな和柄袱紗(ふくさ)
こちらも着物地の金封袱紗。着物地ならではの風合いと和の美しさの袱紗ですが、金封袱紗なので便利。和柄であるもののパーティードレスにもマッチする袱紗ですね。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/mariposajpn/)
金糸が華やかな着物地袱紗(ふくさ)
こちらも着物地の金封袱紗。金糸が華やかなでゴージャスなデザイン。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/mariposajpn/)
モダンな袱紗に関しては「結婚式必需品!おしゃれで個性的な袱紗(ふくさ)まとめ」を参考にしてみてくださいね。
いかがでしたか?
実用的であるだけでなく、きちんとご祝儀袋を袱紗(ふくさ)を包んでいることは、礼節もありしっかりしている人だと感じていただけます。和婚に参列される際は是非参考にしてみてください。
【ご祝儀に関するマナー記事はこちら】