ここ数年で耳にするようになった「エシカル」という言葉。
今、このブログをご覧いただいている方は聞いたことがあるけど詳しくわからない方。今まで以上にエシカルを理解されたい方。様々だと思います。
今回のテーマでは、エシカルがよくわからない方にも伝わる内容をメインにファッションの視点から掘り下げていきたいと思います。
エシカルとは
エシカル(ethical)直訳すると・・・「倫理的な」という意味です。
私たち人間が、良心から正しいと思う事。みんなが公平であるという事。を意味しています。
現在では、地球環境・社会・地域・人に対する活動や行動のあるべき姿についてエシカルと表現する事が一般的です。
とはいえ、エシカルの定義は明確には存在しません。もちろん法律も定められていない。私たち人間がエシカルを考え、行動に移す事が重要であると言えます。
エシカル消費について
人は、物を創り出し、消費する生き物です。その一連の行動の中でまさにエシカルな行動が必要とされています。
私たちが日常的に食べている物、洋服や製品の購入に当てはめて考えてみましょう。
手に取った商品は、どこかで作られた物です、そこには作っている人もいます。さらにその前段階では素材を調達する地域や人も携わっていますね。
私たちの手元に製品が届くまでの環境や携わった人が誰なのか知っていますか?知らない方が殆どですよね。もしかしたら、その製品が環境に悪影響を及ぼしているかもしれない、作った人々は貧困で苦しんでいるかもしれない。そういった、世界中で起こりうる問題を消費の観点から解決していこうというのがエシカル消費です。
エシカルなファッションを意識している有名人
ファッション業界では、世界中でエシカルな取り組みが広がっている事はご存知でしょうか。あの有名人セレブもエシカルファッションに賛同しています。
エマ・ワトソン
幼い頃から女優として世界中から人気を集めているエマ・ワトソン。倫理的な活動にも積極的で、エシカルな生産と言えるファッションブランドとはノーギャラで仕事をすると公にしています。フェアトレードを専門としている「People Tree」や「アルベルタ・フェレッテ」とコラボレーションを発表。また、自身が愛用しているエシカルファッションブランドを紹介するinstagramアカウントも開設しています。
ナタリー・ポートマン
動物愛護家で有名な彼女は、幼少の頃より動物愛護のキャンペーンや、リサイクル活動へ積極的に参加していました。自身でも動物のファーやレザーを使用していないファッションを徹底しています。
(出典元:https://ellegirl.jp/)
アマル・クルーニー
俳優のジョージ・クルーニーと結婚したことで、一躍有名となった彼女は人権問題専門の弁護士です。
婚約指輪のダイヤモンドには子供たちが労働に携わっていないフェアトレードなものを選んでいます。プライベートで選んでいる洋服もエシカルなブランド。
(出典元:https://www.vogue.co.jp/)
紹介したセレブたちのように、エシカルなファッションブランドを選び、身につけることがエシカル消費につながります。
エシカルなファッションブランドは?
People Tree
フェアトレード製品を多数取り扱っているブランド。オーガニックコットンなどの天然素材を使い、産地での伝統手法を使った手作り製品。手織り・手染め・手彫り等で仕上げ、どんな人が作ってくれたのかも分かります。仕事を創り出し、生産者への安定した収益を生み出す事ができる。これらは全てフェアトレードな取り組みです。
(出典元:https://www.peopletree.co.jp/)
お買い物は日本語サイト。東京に店舗があります。オンラインでもお買い物可能。
ステラマッカートニー
ファーフリーはもちろんの事、洋服生地の原材料となる樹木の産地は、森林破壊にならないエリアを選定。ニットで使用されるカシミアは、再生カシミアを使用しています。他、数多くのミッションステートメントを掲げ、エシカルへの明確な基準を設けています。
(出典元:https://www.stellamccartney.com/)
cos
10年先も着られる流行に左右されないデザインをコンセプトに2030年までには、100%リサイクル・リユースをミッションに掲げています。素材選びはもちろん、オーガニックコットンを使用したデニムなどエシカルを基準としたハイセンスなファッションアイテムを多数手がけています。
(出典元:https://www.cosstores.com/ja_jpy/index.html)
burberry
2022年までに、世界と携わる人々へプラスになるエシカルな目標を掲げています。使用済の漁網や工業プラスチックなどを再生した環境に優しい素材、ペットボトルを再利用したポリエステル素材を用いたコレクションは話題となりました。その他、オフィスや倉庫・自社工場で使用する電力は6割強の再生可能エネルギーを活用。ショップバッグは使用済コーヒーカップが40%含有されていて、完全リサイクル可能な素材です。
(出典元:https://jp.burberry.com/)
今、私たちに必要とされているエシカルな行動。
おしゃれを楽しみながら地球や人々に優しいアクションができるのは素敵なことですね。普段のお買い物にエシカルを意識してみるのも楽しいかも!