結婚式のお呼ばれ服装マナー

結婚式に参列する際のマナーやNGのポイントをわかりやすくご紹介。
服装(ドレス)からバッグ、足元、アクセサリー、髪型などのみんなが悩むポイントについて、最低限のマナーやNGポイントをきっちり押さえつつ、イマドキのゲスト向けパーティードレスマナーをまとめてみました。

服装(パーティードレス)の選び方とNGポイント

結婚式のゲスト服装(ドレス)の基本マナー

結婚式に参加する際に皆さんはどのような服装で参加されているのでしょうか?お着物の女性ゲストの方も1割程度いらっしゃいますが、親族を除いては基本的にはみなさん「パーティードレス」で参加されています。それではどのようなパーティードレスでみなさん参加されているのでしょうか?迷った時のドレスの決め方について優先順位の高い順にまとめてみます。

優先順位1

パーティードレスの色を選ぶ

結婚式においてはブラック&ネイビー系とベージュ&ピンク系が人気を二分しています。この2種類のカラーはフォーマルな場にマッチしており、上品なイメージを与えるためとても迷ったら選ぶべき基本のカラーと言えます。もちろん好みもありますので、グリーン系、イエロー系、レッド系を選ばれる方もいらっしゃいます。

優先順位2

パーティードレスの素材を選ぶ

パーティードレスやワンピースと言っても素材は様々。
結婚式の参列に適した衣装の素材を選ぶこともマナーの1つです。
コットンやシルクといった天然素材をはじめ、ポリエステル・アセテートなどの化学繊維があります。季節に合った素材選びが重要です。

春・夏

シルク、コットン、リネン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、キュプラ、アセテートなど

秋・冬

シルク、ウール、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、キュプラ、アセテートなど

Pickup item
春夏向きのコットン素材
PAULE KA(ポールカ)
秋冬向きのウール混素材
ELLERY(エリー)
シーズン問わず着られるポリエステル素材
FOXEY NY(フォクシーニューヨーク)

とはいえ、最近ではサマーウールなど、素材名だけでは判断できない場合もあります、素材を見てもわからない時は迷わずお店の方に相談しましょう。

優先順位3

パーティードレスのデザインの基本

スカート丈
ミニ

膝上5cmまでに抑えましょう。

膝丈

結婚式にふさわしい。

ロング

床につかない程度の長さ
までに抑えましょう。

そで丈

結婚式は腕を出すのはNG!というのは一昔前の話。イマドキの結婚式ではボレロやショールを使わないゲストがほとんどです。ご自身の体型にあったそで丈を選んでオシャレを楽しみましょう。

ネックライン(首回り)

パーティードレスにふさわしくないデザインは、タートルネックや胸の谷間を過度に露出したデザインです。それだけ守れば、あとはご自身の顔写りが良いデザインを選びましょう。

結婚式のゲスト服装(ドレス)の基本マナー

白系色のドレスはNG
ホワイトのパーティードレスは新婦のウェディングドレスとかぶってしまいます。薄いベージュやクリームカラーに関してもできれば避けましょう。ただし、バイカラー(2色使い)や刺繍や装飾が白といった、部分的な白はOK。パーティードレスの色の割合を見たときに白の割合が半分以下なら大丈夫でしょう。
キャバ嬢系ドレスはNG
ネットでも安く購入できるものが多いですが、キャバ嬢系の派手で露出が多いドレスはNG。ラメが多かったり、必要以上に露出されているので結婚式には不向きです。
発表会向けドレスはNG
演奏会などの壇上で着用しているようなロング丈でスカート広がりが大きいデザインは結婚式のゲスト衣装としてふさわしくありません。
普段着のワンピースはNG
ボーダーやスウェット・Tシャツ素材のワンピースは結婚式にふさわしくありません。
結婚式はフォーマルの場であることを意識して選びましょう。
アニマル柄やカジュアルな柄はNG
ヒョウ柄、トラ柄、ゼブラ柄、などはNG。その他、迷彩柄も避けましょう。
リクルートスーツはNG
就職活動で利用するようなリクルートスーツもNG。一見、キチンとした服装のようではありますが、結婚式はあくまでハレの場でありパーティーです。ですので目的用途の違うリクルートスーツはNGです。

結婚式のゲスト服装(ドレス)の迷いがちなポイント

ブラックドレスはNGなの?
黒い服装は不祝儀を連想させるのでNGというマナー情報がありますが、そんなことは全くなく、逆におすすめカラーです。いわゆるリトルブラックドレスは年齢問わず人気であり、使い勝手が良く、女性を綺麗に見せてくれるドレスの一つです。パールのアクセサリーとも相性が良いです。特に30代40代の女性はブラックドレスが一番似合う年代ですので、ぜひ着ていただきたいドレスの一つです。ただし、デパートのフォーマルウェアコーナーで販売しているような喪服にも使えるものではなく、パーティー映えするようなデザインのブラックドレスを選んでください。また、バッグや靴などを華やかにすると、全身真っ黒にならずにより素敵になります。
バイカラードレスはNGなの?
バイカラーとはいわゆる2色使いのこと。フォーマルドレスは単色無地でなければいけない、2色使いは「わかれる」という意味があるから結婚式では縁起が良くないので着てはいけない、などというマナー情報がありますが、現在では全くそんなことはありません。バイカラー自体が現在のトレンドファッションでもありますので全く気にすることなく着ていただいて大丈夫です。
パンツスタイルはNGなの?
結婚式はワンピースドレスでなければいけないという古い記事もありますが、そんなことはありません。オールインワンやパンツスタイルを実際に結婚式・結婚式二次会でも着用されている方も増えてきています。新婦さんのウェディングドレスでもオールインワンが出てきているほどですので全く問題ありません。少し高めのヒールを合わせるとカッコよくなりますよ。
膝が見えるドレスは絶対にNGなの?
そんなことはありません。要は全体のバランスが重要。露出が多かったり、お尻が見えそうな丈は避けた方が良いですが、膝上丈でも袖ありで露出を控えたり、落ち着いた色味(黒・ネイビーなど)を選べばOKです。
ファーは「殺生」を連想させるのでダメ?
「ファーや革製品は殺生をイメージさせるのでNG」という情報がありますが、それはリアルファー(動物の毛皮)の話。最近では、エコファーなど動物保護に配慮したフォーマル向けのファーアイテムが多く使われています。ただし、エコファーでも全身ファーのドレスなどはさすがに結婚式に相応しくないので、ファーケープやボレロを利用したりする程度にとどめておくと良いでしょう。
肩が見えるドレスはボレロやショールを羽織った方が良い?
結婚式にノースリーブがNGというのは昔の話です。現在の結婚式ではゲストの多くがノースリーブのドレスで結婚式に参加しています。海外のウェディングパーティーではゲストのほとんどがノースリーブです。日本の結婚式もここ数年で大きく変わりました。無理をして好みではないボレロやショールを羽織る必要はありません。

バッグについてのマナーとNGポイント

結婚式のゲストバッグの基本マナー

結婚式のパーティー会場に持ち込むバッグはいわゆる「パーティーバッグ」と言われるものです。
挙式から披露宴までの移動や、用意された席で邪魔にならないサイズを選ぶ事がマナーです。
基本的にクラッチ型のバッグが多く、普段使用しているバッグよりもサイズは小さく、入る物も、ハンカチ・リップ・携帯電話程度が一般的です。アクセサリーのようにドレスを含めた全体のコーディネートの一つとして捉えると良いと思います。

結婚式で避けた方がよいバッグとNGポイント

ショップバッグなどの紙袋はNG
よくサブバッグとしてブランドのショップバッグを利用されている方がいらっしゃいますが、これはNGです。もし利用する際は、披露宴会場には持ち込まずにクローク等に預けるようにしましょう。
大きなバッグは会場持ち込みNG
結婚式の会場では大きなバッグは置き場所がなく、披露宴中はお料理を運んでくれる会場スタッフの方の邪魔にもなります。会場までにおおきなバッグが必要な場合は、クローク(荷物を預かる場所)に預けると良いでしょう。
バックパックやカジュアルバッグもNG
バックパックやキャンバスのトートバッグなどのカジュアルなデイリーユースのバッグもNGです。

結婚式のゲストバッグの迷いがちなポイント

ファーバッグは「殺生」をイメージさせるからダメ?
ドレス同様に、リアルファーではなく、エコファーを選ぶ事をおすすめします。その上で大ぶりのバッグだったり、毛足が長く目立つものは避けた方が良いでしょう。
アニマル柄のバッグはNG?
アニマル柄がダメという事ではありませんが、サイズが大きいものや、カジュアルになるものは避けた方が良いでしょう。ドレスのコーディネートにあった控えめで上品なデザインを選びましょう。
エキゾチックレザー(ワニ革、ヘビ革、リザード革、エレファント革など)のバッグはNG?
動物のレザーは「殺生」をイメージさせるので結婚式での利用はNGとするマナー情報もありますが、そんなことはありません。男性の革靴しかり、レザーグッズはフォーマルな場でも当たり前に使われますよね。エキゾチックレザーに関してもファーと同様で、大ぶりであったり目立つバッグは避けるべきですが、そうでなければ気にする必要はないでしょう。
光る素材が使われているバッグは結婚式にはNG?
「昼の結婚式は光るものは避ける」というマナーのためにスパンコールがちりばめられているバッグやゴールドやシルバーのバッグも同様に避ける。とのマナー情報もありますが、そんなことはありません。日中の結婚式用に、ビジューやパールでデコレーションされたパーティーバッグが沢山販売されています。すべてのマナーに過敏にならず、トータルコーディネートで素敵になるアイテムを選びましょう。

足元(靴・ストッキング)についてのマナーとNGポイント

結婚式のゲスト足元(靴・ストッキング)の基本マナー

結婚式で着用に望ましい女性靴は「つま先の出ないパンプス」です。ヒールの高さは5cm~10cmを選びましょう。カラーに関しては、決まりがありませんが、ドレスに合わせやすいカラーはブラック系、ネイビー系、ベージュ系などベーシックなカラーがおすすめです。素材に関しても、サテン素材、エナメル(パテント)素材、カーフ素材、スウェード素材などドレスにマッチするのであれば特に問題ありません。

ストッキングに関しては、基本はヌードカラーのストッキングが無難。ドレスに合うのであれば、黒ストッキングやカラーストッキングでも全く問題ありません。あまり透け感のないデニールが高いストッキングだとコーディネートが重たくなってしまうので、オススメは透け感のあるストッキングです。

結婚式で避けるべき足元(靴・ストッキング)とNGポイント

つま先かかとが出るデザイン
パンプスでも足の指が出てしまうタイプや、ミュールやサンダルなども結婚式に不向きです。清潔感や、歩くたびに音が出たり脱やすかったりするデザインはスムーズに歩けない場合や、周囲に迷惑となってしまう為、マナーにそぐわないとされています。
ブーツ(ロング・ショート)はNG
防寒用目的のイメージが強いブーツは、パーティードレスに合わせるコーディネートとして不向きです。
スニーカーはNG
正装で参加する結婚式にカジュアルなスニーカーは基本NGです。ごく稀に、カジュアルウェディングなどで新郎新婦がドレスコードにスニーカーを勧めるケースがあります。その場合は喜んで着用しましょう。
網タイツや柄物タイツはNG
結婚式という晴れやかな場には不向きとされています。

結婚式の足元(靴・ストッキング)の迷いがちなポイント

絶対にストッキング履かないとダメですか?
ストッキングを履く決まりはありません。春夏のウェディングでドレスにマッチするのであれば、問題ないです。ただし、ストッキングを履いていた方が良いケースもあります。
結婚式や披露宴で靴を脱ぐ場合や、スカートの丈が短く、脚の露出が多い場合はストッキングを履いた方が良いでしょう。
黒のストッキングはNGですか?
いいえ、問題ありません。ただし、重く見えてしまうデニールの濃いタイプよりも薄く、透け感のあるタイプが印象としては良いでしょう。

アクセサリーについてのマナーとNGポイント

結婚式のアクセサリーの基本マナーについて

一般的にお祝いの場に適しているアクセサリーはパールとされていますが、結婚式が多様化した現在は、みなさんドレスに合う様々なアクセサリーを着用しています。
NGポイントだけ注意してお気に入りのアクセサリーを選びましょう。

結婚式で避けるべきアクセサリーとNGポイント

アクセサリーをつけすぎるのはNG
ネックレスやブレスレットで重ね付けをしたり、2連以上のデザインがありますが動く時に音が出るタイプは避けましょう。
ハードイメージのデザインはNG
ドクロデザインやパンクデザインのアクセサリーがありますが、結婚式にはちょっとハードです。避けたほうが良いでしょう。

結婚式のアクセサリーの迷いがちなポイント

光るアクセサリーはNG?
「昼間の結婚式は光るアクセサリーはNG」というマナー記事ありますが、そんなことはありません。写真撮影する際にアクセサリーに光が反射してしまい、周囲の人の映り具合に影響するからという理由もあるようですが、夜間の結婚式でも屋内の光があるのですからそんなわけはありません。気にせずに着用すれば良いです。
イミテーションのアクセサリーの着用はダメなの?
いいえ、問題ありません。例えば真珠にしても、すべて本物で揃えるとなると高額になってしまいます。本物でないといけないということを気にして何も付けないよりも、イミテーションでも上品で華やかであればその方が全然いいですよね。
腕時計はしてはいけない?
いいえ、問題ありません。新郎新婦の門出をお祝いする特別な日を「時間を忘れて楽しむ」ということで、腕時計はしてはいけないというのがマナーだ、というのがあるそうです。ゲストが時計を見ることが「時間を気にしている」「早く帰りたい」「退屈」という態度に見えるからということが理由だそうですが、そんなこと気にする人はいないですよね。このようなマナーはまったく気にせずにオシャレの一つとして時計も着用すれば良いと思いますよ。

いかがでしたか?
結婚式のお呼ばれゲスト服装マナーについてまとめてみました。結婚式の服装マナー記事には古いものも多く、またそもそもなぜそのようなマナーやルールが存在しているのか不明なものが多いのが実情です。そのようなマナーを完璧に守ってしまっては、本当に堅苦しいものになってしまいます。本来、結婚式は新郎新婦を祝い、一緒に喜び、場を楽しむべきものです。ルールをガチガチに守って堅苦しくなるのではなく、ゲストの方は最低限のマナーを守りつつ自由におしゃれをして、気持ちよく結婚式を楽しんでいただきたいと思います。

Last Update : 2019/4/22

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